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最高位の911 RSRが僅差で表彰台を逃すIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ 第4戦オースティン(米国)

ドイツ. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のニューポルシェ911 RSRを駆るパトリック・ピレ(フランス)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)組(911号車)は、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたIMSAスポーツカー選手権第4戦において一時はリードを奪ったものの、GTLMクラス4位に終わりました。

ヴァイザッハのポルシェ モータースポーツ部門により新開発された510PSのレーシングカーはIMSA開幕戦のデイトナ24時間レースでは2位、直近に行われたロングビーチでは3位でフィニッシュするなど米国で幸先のよいシーズンスタートを切りましたが、このオースティンでは惜しくも3位に届かず表彰台を逃しました。(ポルシェGTチームからエントリーした2台目の911 RSR(912号車)をドライブするローレンス・ヴァンスール(ベルギー)/ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)組は序盤でクラッシュに巻き込まれて大きく順位を落とし、8位でチェッカーを受けました。

テキサス州の州都オースティンの近郊にある全長5.513 kmのグランプリサーキットにおいて、パトリック・ピレ(フランス)は順調なスタートを切りました。スプリントから最初のコーナーに差しかかるところで複数のマシンがもつれた時も、ピレはうまく混乱を切り抜け、4位から追撃を開始しました。まずは3位に食い込み、数周後、さらに1台を追い抜きました。レース開始から約1時間後には先頭を走っていました。しかし、このペースは長続きしませんでした。続いて911 RSRのステアリングを握ったチームメイトのディルク・ヴェルナーは、まず1台のGTDカーによってコースから押し出され、ついでピットレーンで60秒のペナルティーを科せられた結果、表彰台の望みは消え去りました。2時間40分後、パトリック・ピレは最終的に4位でチェッカーを受けることになりました。

カーナンバー912をつける2台目の911 RSRは、スタート後まもなくアクシデントに巻き込まれ、早々にレースに終止符を打つことになりました。スパで開催されたWECに参戦するケヴィン・エストル(フランス)の代役としてオースティンに参加したウォルフ・ヘンツラーは、最初の修理のためのストップを経て、5位でレースを再開しました。しかし、関連するダメージにより、ピット内でさらに長時間の修理が必要になりました。最終的にローレンス・ヴァンスールの911 RSRがレースに復帰しましたが、順位争いに絡むには遅すぎました。

IMSAスポーツカー選手権第5戦は、ル・マン24時間レースから少し間を置いて7月2日、米国ニューヨーク州のワトキンズグレンで開催されます。

レース後のコメント
シュテッフェン・ヘルヴァート、IMSAスポーツカー選手権プログラムマネージャー:「現在、911RSRはプラン通りの働きを見せています。実戦においてマシンを強化するという私たちの戦略は、完璧にうまくいきました。リードを奪うことにも成功しました。しかし、ミドルスティントではGTDカーによって押し出され、リアのエアロダイナミクスに影響を受けました。ピットレーンでの信号無視によるペナルティーが、とどめの一撃となりました。私たちは戦い続けましたが、表彰台を狙うには不十分でした。これから、シーズン最初の3分の1について、じっくりと分析していきます。夏休み後には完全な状態でシリーズに復活したいと思います」

パトリック・ピレ(911 RSR #911):「今回のレースは、少し期待外れのものとなりました。成功するチャンスは十分にあったのですが、犯してはならないミスを犯し、私たち自身の失敗によって成功を逃がしてしまいました。次のワトキンズグレンでは、もっとうまくいくことを願っています」

ディルク・ヴェルナー(911 RSR #911):「表彰台に立つチャンスもあったのですが、チャンスをものにすることができず、残念です。ピットレーンの出口で、隣に並んでいたBMWに気を取られ、(これは理由にはならないのですが)、ピットライトが赤であることに気づきませんでした。それによるペナルティーの代償が高くつきました。さらにその前にも、GTDカーによって頭が真っ白になる出来事がありました。全体的に見て、私たちにとって理想的なレースとはなりませんでした」

ウォルフ・ヘンツラー(911 RSR #912):「911 RSRでの今シーズン最初のレースがこんな風になるとは、想像していませんでした。スタート直後の最初のコーナーで、フォードとフェラーリが激しくぶつかり、これが連鎖反応を引き起こしました。私がコルベットの後ろについて加速したとき、突然コルベットがスピンし、よけることができずに衝突しました。911 RSRが受けたダメージが大きすぎたため、理想的な結果を得られる可能性がゼロになったのです」

ローレンス・ヴァンスール(911 RSR #912):「私が自分のスティントのためにマシンに乗り込む時には、もうレースは決着がついたも同然でした。私たちにとって、すばらしい週末とはなりませんでした。これから色々調べ、夏休み後にはもっと強くなって戻ってきたいと思っています」

マチュー・ジャミネ(911 GT3 R #28):「私の最初のスティントでは、快適なリードを奪うことができ、この間にすばらしいバトルも愉しむことができました。順調に行っているかに見えたのですが、最終的には7位に終わりました。しかし、GTDクラスの最速ラップを叩き出すことができました。このレースを戦うチャンスをくれたポルシェとアレグラ・モータースポーツに感謝したいと思います」

レース結果
GTLMクラス

1. ガルシア/マグヌッセン(スペイン/デンマーク) コルベット 71周
2. オーバリーン/シムズ(米国/イギリス) BMW M6 71周
3. エドワーズ/トムツェック(米国/ドイツ) BMW M6 71周
4. ピレ/ヴェルナー(フランス/ドイツ) ポルシェ911 RSR 71周
8. ヘンツラー/ヴァンスール(ドイツ/ベルギー) ポルシェ911 RSR 10周

GTDクラス

1. ブリークモラン/キーティング(オランダ/米国) メルセデスGT3 69周
2. バルザン/ニールセン(イタリア/デンマーク) フェラーリ488 69周
3. ヴォーチエ/ハブル(フランス/米国) メルセデスGT3 69周
7. ジャミネ/モラド(フランス/米国) ポルシェ911 GT3 R 69周
8. ベルクマイスター/リンジー(ドイツ/米国) ポルシェ911 GT3 R 69周
14. ベネット/ブラウン(米国/米国) ポルシェ911 GT3 R 69周
16. チェイス/ゴットサッカー(米国/米国) ポルシェ911 GT3 R 68周

GTLMクラスのポイント順位(全11戦中第4戦時点)
ドライバー部門

1. ガルシア、マグヌッセン シボレー 126ポイント
2. ミューラー、ハンド フォード 118ポイント
3. ピレ、ヴェルナー ポルシェ 110ポイント
4. オーバリーン、シムズ BMW 108ポイント
5. ウェストブルック、ブリスコウ フォード 107ポイント
6. フィジケラ、ヴィランダー フェラーリ 104ポイント
7. ギャビン、ミルナー シボレー 102ポイント
8. ヴァンスール ポルシェ 102ポイント
9. エドワーズ、トムツェック BMW 96ポイント

マニュファクチャラー部門

1. シボレー 133ポイント
1. フォード 127ポイント
3. ポルシェ 118ポイント
4. BMW 114ポイント
5. フェラーリ 112ポイント

チーム部門

1. #3 コルベット・レーシング 124ポイント
2. #66 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 118ポイント
3. #911 ポルシェGTチーム 110ポイント
4. #67 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 107ポイント
5. #62 Risiコンペティツィオーネ 104ポイント
6. #4 コルベット・レーシング 102ポイント
7. #912 ポルシェGTチーム 101ポイント
8. #25 BMWチームRLL 98ポイント
9. #24 BMWチームRLL 72ポイント
10. #68 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 50ポイント

<本件に関する読者からのお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
ポルシェ ホームページ (http://www.porsche.co.jp)

2017/5/9