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911 RSRが劇的な終盤を迎えて6位でゴールIMSAウェザーテックスポーツカー選手権、第5戦、ワトキンズグレン/米国

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)が参戦したIMSAウェザーテックスポーツカー選手権第5戦(ワトキンズグレン)は非常に激しいレース展開となりました。日曜日に開催された6時間レースは、ゴール寸前までGTLMクラス同士の激戦が繰り広げられました。ニューポルシェ911 RSR #912はトップと数秒差で3番手というポジションを走ります。しかしジャンマリア・ブルーニ(イタリア)が、まさにトップへのファイナルアタックを仕掛けようとしたとき、パンクでピットに戻ることを余儀なくされてしまいました。ポルシェ ワークスドライバーとしてのデビュー戦で表彰台を飾ることが確実に見えたブルーニ、そしてチームメイトのローレンス・ヴァンスール(ベルギー)は、最終順位6位でのゴールとなりました。パトリック・ピレ(フランス)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)がステアリングを握るポルシェGTチーム2台目の911 RSR 911号車は7位でした。8台のうち7台が1回以上レースをリードしたことが、ワトキンズグレンにおけるGTLMクラスの戦いの激しさを証明しています。

米国ニューヨーク州の伝説的な5.472kmのワトキンズグレン・インターナショナルサーキットにおいて、911号車はレースの大半をすばらしいポジションで走りました。5番手からスタートしたパトリック・ピレは、30°Cの高温の中、最初の1時間が経過した時点で3番手に上がり数周後には2番手まで浮上し、そのままチームメイトのディルク・ヴェルナーに911 RSRを引き継ぎます。レース折り返し点でもヴェルナーは2番手を維持しました。このエキサイティングな展開となったスポーツカークラシックでは度重なるイエローフェーズによってしばしば隊列が形成されました。しかしそのときトラブルが発生し、911号車がシケインでスピンして右リアタイヤを損傷します。ヴェルナーはセクションのランオフエリアで911 RSRを制御してピットレーンまで戻りましたが、1周を失い首位の希望は消えました。

ローレンス・ヴァンスールは、2台目の911 RSRでスタートし、34周後の最初のピットストップでジャンマリア・ブルーニに引き継ぎました。ポルシェ ワークス新人ドライバーのブルーニは、911 RSRの初レースで4番手まで浮上します。その後、ローレンス・ヴァンスールがさらなる成功を重ね、4時間経過後には初めて首位に立ちました。予定のピットストップの数周前に4番手まで後退します。しかしジャンマリア・ブルーニは2回目のスティントで3番手まで巻き返し、表彰台への可能性を取り戻します。残り2周の時点で先頭の3台の差はわずか数秒でした。しかし、アタックを仕掛けて勝負に出ようとしたときに、タイヤを損傷し、希望は打ち砕かれました。

IMSAウェザーテックスポーツカー選手権第6戦は、カナダのボーマンビルにあるカナディアンタイヤ・モスポート・パークで7月9日に開催されます。

レース後のコメント
GTモータースポーツ・プロジェクトリーダーのマルコ・ウジュハシ:「このレースの911 RSRのセットアップは抜群でした。高温になることを見事に予想し、的中させました。今日は接戦でしたが不運にもタイヤが損傷してチームとしては残念な結果となりました。これは対策が難しく、強豪を相手に優勝するには厳しい結果といえます。レース自体は好調でした。今日のレースに問題はありません。来週のカナダに再度挑戦するための足掛かりにしたいと思います」

パトリック・ピレ(911 RSR #911):「ツキがありませんでした。パンクしたときは2番手でした。失ったラップを巻き返すことはできませんでした。終盤に雨が激しく降っていたらチャンスがあったかもしれません。レース自体は好調だったので気落ちせずに次のレースで頑張ります。1週間後はカナダです。テストでわかったのですが、このサーキットは911 RSRに非常に適しています」

ディルク・ヴェルナー(911 RSR #911):「シケインでスピンして左リアタイヤを損傷しました。レースがこのような終わり方をして残念です。アンラッキーでした。911 RSRは絶好調で、いつもながらチームのサポートも見事でした。もっと良い結果に値するサポートでした」

ローレンス・ヴァンスール(911 RSR # 912):「優勝を目指して本当に頑張りました。911 RSRはすばらしい走りを見せました。しかし今日はツキがありませんでした。カナダで挽回します」

ジャンマリア・ブルーニ(911 RSR #912):「失望と喜びが入り混じっています。失望は、不運に見舞われてすばらしいパフォーマンスにもかかわらずそれに見合う結果が出なかったことです。喜びは、チームとしてすばらしいポテンシャルを備えていることが今日実証されたことです。2回のパンクとドライブスルーペナルティによって表彰台を阻まれたことは残念です。GTD車をオーバーテイクしたときイエローフラッグが見えました。すでに追い越していたので後ろに戻りましたがスチュワードは厳しく出ました。8ヶ月間のブランク後のレースで私にとってはポルシェでの初レースとなりました。どのくらい待ち望んでいたかは言い表すことができません」

レース結果
GTLMクラス

1. アウバレン/シムズ(米国/英国) BMW M6 192周
2. ウェストブルック/ブリスコウ(英国/米国) フォードGT 192周
3. ガルシア/マグヌッセン(スペイン/デンマーク) コルベット 192周
4. ハンド/ミュラー(米国/ドイツ) フォードGT 192周
5. ギャビン/ミルナー(英国/米国) コルベット 192周
6. ヴァンスール/ブルーニ(ベルギー/イタリア) ポルシェ911 RSR 192周
7. ピレ/ヴェルナー(フランス/ドイツ) ポルシェ911 RSR 191周
8. エドワーズ/トムツェック(米国/ドイツ) BMW M6 161周

GTDクラス

1. ラリー/レッグ(米国/英国) アキュラNSX 187周
2. バルザン/ニールセン/クレッソーニ(イタリア/デンマーク/イタリア) フェラーリ488 187周
3. クリングマン/マークス(ドイツ/米国) BMW M6 187周
7. クリステンセン/モラド/デ・ケサーダ(デンマーク/カナダ/米国) ポルシェ911 GT3 R 187周
8. リンジー/マクマリー(米国/米国) ポルシェ911 GT3 R 187周
13. ベネット/ブラウン/ヨンソン(米国/米国/スウエーデン) ポルシェ911 GT3 R 186周

ポイント順位、GTLMクラス(11戦中第5戦終了時点)
ドライバーズ

1. ガルシア、マグヌッセン シボレー 154ポイント
2. ミュラー、ハンド フォード 145ポイント
3. アウバレン、シムズ BMW 144ポイント
4. ウェストブルック、ブリスコウ フォード 139ポイント
5. ピレ、ヴェルナー ポルシェ 134ポイント
6. ギャビン、ミルナー シボレー 128ポイント
7. ヴァンスール ポルシェ 126ポイント
8. エドワーズ、トムツェック BMW 119ポイント
9. フィジケラ、ヴィランダー フェラーリ 104ポイント

マニュファクチャラーズ

1. シボレー 163ポイント
2. フォード 159ポイント
3. BMW 149ポイント
4. ポルシェ 146ポイント
5. フェラーリ 112ポイント

チーム

1. #3 コルベット・レーシング 154ポイント
2. #66 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 146ポイント
3. #25 BMWチームRLL 144ポイント
4. #67 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 139ポイント
5. #911 ポルシェGTチーム 134ポイント
6. #4 コルベット・レーシング 128ポイント
7. #912 ポルシェGTチーム 126ポイント
8. #24 BMWチームRLL 119ポイント
9. #62 Risiコンペティツィオーネ 104ポイント
10. #68 フォード・チップ・ガナッシ・レーシング 50ポイント

<本件に関する読者からのお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
ポルシェ ホームページ (http://www.porsche.co.jp)

2017/7/5